大学の教え子である粕川くんからの一本のLINEから、この企画がスタートしました。
大学卒業後に就職した彼が、もう一度ラグビーに携わりたいという思いからの連絡でした。
彼は11月からマレーシアの企業に就職し、現地での生活をスタートさせると同時に、ラグビーアナリストとなってマレーシアラグビーに携わりたいという大きな夢を持っています。
その夢を実現するべく、Rugby Performance Lab.では彼に対する育成プランを作成し、約半年のサポートを計画しています。
このブログでは、未経験者の彼が、ラグビーアナリストとして育っていく過程をみなさんにも定期的にお伝えできればと思っています。
「第3回:情報の扱い方とまとめ方の理解(問題提起と課題解決)」

アナリストが扱う情報とはどのようなものがあり、それを扱うために注意すべきことなどを基本理解としてお話しさせていただきました。
情報を使う選手やコーチが、多くの場面で正しい判断ができるように、アナリストが提供する情報は客観的であり、正しい情報をだすことが重要になります。
また、情報を使う人が正しく理解できるようにするためには、その人が「使おう」と思うようなものでなければなりません。同じ情報を渡しても、見るひとによって理解がことなってしまうことは多々ありますが、どうすれば理解してもらえるのかを考えて情報を扱うことが大切です。
例えば、タックルの成功率をチーム全体でみればいい数字かもしれません。その中にもしかすると見えない情報が含まれているかもしれません。。。
また、タックルスキルを向上させるためには、別の視点での情報によってコーチは練習を調整することができるかもしれません。
このように、アナリストが提供する情報によって、間接的になりますが、チームのパフォーマンス向上に貢献できるようになることで、アナリストの価値があがっていくことを期待しています。
彼がアナリストになったときには、そのような視点やアプローチでチームに貢献してほしいと思います。
本人コメント
「3回目のレッスンを受講致しました。
まず事前の宿題であった香港vs韓国の試合の分析結果の考察をしました。実際自分で分析をしてみて、2週間前までは試合をぼんやり見ていた所から、しっかり分析データを自分で付け、それを元に自分自身で問題提起をしながら試合を見ることが出来ました。そしてレッスンでは分析データに対して濱村さんからコメントを頂きながら一つ一つディスカッションさせて頂きました。
そして次のステップとして試合の全体像を捉えたところから次はもっと細かい所への分析方法を教えて頂きました。タックルの部位、タックルの種類等々、ここまで細かく分析されいるのか!と正直驚きました。ラグビーにおいて数字やデータを出す”意味”や”価値”というものを濱村さんから何度も教えて頂いておりますが、何かを好転させ試合に勝つ為にはとても重要な事であると改めて感じました。そしてその中で”情報”という大きなキーワードで話をして頂きました。ただ単に情報・データを取るのではなく、そこにしっかり意味付けをしてコーチや監督にどうアプローチするかという事を学びました。
これは言葉で説明するのは難しいですが濱村さんの長年の経験あっての知識や技術だと思うのでしっかり吸収したいと思っております。次回以降更に細かい分析を教えて頂く事になりますが、多くの試合に触れて多くの価値観やアイデアを持てる様になりたいと思っております。」
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